2016年5月21日土曜日

オランダ人が知っている花は、3つだけ?



 ロイヤルFHは、今年の3月に消費者の意識調査を実施し、その結果を発表した。なお、この調査はロイヤルFHの長期プロジェクトの一環で行われている。

 18歳から75歳の1,000人以上のオランダ人にいろいろな花を見せ、花ごとの好きな色や、どの花がどの季節に咲くのか、どの花が好きでどの花が嫌いか、など、様々な角度から花との関わりについてのアンケートを実施した。また、花を買う機会や買う場所についても調査した。

「ネーデルランドはフラワーランド!」(’ネーデルランド’はオランダ語でオランダのこと)
 少なくとも、これが一般的に言われているオランダのイメージだ。しかし、ロイヤルFHが行った調査の結果からは、そのイメージは浮かんでこない。調査協力したオランダ人の約70%が、アンケートで見せられた花の写真のうち、チューリップとバラ、ひまわりの名前を正しく言えたのである。他の花については半分以下の正解率で、花への認識が低くなっていることが明らかとなった。

 ひまわり、チューリップ、バラ。これらの花を知っている、と答えた18歳から75歳のオランダ人は約85%。この次にはもっと低い割合で、スイセン、ヒヤシンス、カーネーション、切り花アジサイが続く。
 調査に協力したオランダ人の70%は、トップ3の花については、写真を見て正確に花の名前が言えた。しかしこの他の花は、知っているけど名前が分からない、という反応が多かった。スイセンとヒヤシンスで60%の正解率、フリージアとガーベラは50%の正解率であった。
 これ以外の花になると正解率はもっと低くなったが、例外はカスミソウで、花の名前リストを見せただけだと41%の人が知っていると答えたにも関わらず、写真を見せたら61%の人が正しい花の名前を回答した。

 この他、多くのオランダ人は、花のかたちが似通っている、と思っていることが分かった。例えば、カーネーションをバラと言ったり、ラナンキュラスをバラやシャクヤク、ダリアと答える人も多かった。
 この他に似通っている花々は、キク、アスター、マーガレット。リモニウムをラベンダーと答えたり、トルコキキョウをカーネーションと答えたりする人も多かった。

 FHは2014年にも同様の調査を行っている。当時もトップ3はバラ、チューリップ、ヒマワリだったが、花を知っている人は90%、写真を見て正確に名前が言えた確率は80%だった。他の主要な花に関しても同様な数字の動きから、今回の調査結果は、オランダ人の花についての認識・知識が落ちてきていて来ていることを示している。
(2016年5月17日Bloemenkrant)

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案外とショックな結果です。
街中にあれだけスイセンが雑草のように植わっているのに、きっと黄色の塊か雑草にしか見えてなかったのか。
でも、最近は、花だけを見るとバラと見間違うようなラナンキュラスもあるので、少しは仕方ないかもしれませんね。


キューケンホフ公園だって、チューリップばかりではありません。

4月

5月

え、キク?とまじまじ見てしまったキクの切り花

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