2020年3月25日水曜日

キューケンホフ公園2020はオープンせず

3月23日月曜日に政府が発表した、COVID19感染拡大防止の追加対策を受け、キューケンホフ公園は今年のオープンを中止することとした。
3月14日に発表された対策では、100人以上集まるイベントは4月6日まで中止だったが、追加対策で5月31日まで延長されたため。

キューケンホフ公園のオープン中止は、公園が誕生して以来初めて。
公園のスタッフや関係者、来園者にも辛い結果となった。

キューケンホフ公園は、バーチャルで園内の風景を楽しんでもらえるよう、定期的に公園内の様子をアップしていく。


キューケンホフ公園のビデオ

Bloemisteij

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この月曜日に発表された新型コロナウイルス感染拡大防止対策第2弾で、イベントの中止期間は2か月延び、5月末までとなりました。
キューケンホフ公園のオープンは、今年は3月21日から5月10日までだったので、完全にアウト。
花修景のデザイン、球根業者への球根発注、植え込み、会期中のイベント企画、そして世界中の公園ファン、、、。いったいどれだけの人がオープンを楽しみにしていたのかと思うと、悲しくなります。

来園者が増えすぎて、会期中盤頃から通路沿いの芝が踏みつけられて痛んで禿げちゃったり、チューリップの間にしゃがみこんで写真を撮る、そんな来園者のマナーの悪さも、今年はなんだか愛おしく思えてしまう。

見られることも触られることも無く静かに咲く様々な花たちを、せめてビデオで楽しみましょう。


球根畑ではヒヤシンスとスイセンが盛り。チューリップはこれからです。



2020年3月24日火曜日

RHF、今後の競り対策


RFHは、324日より新しい入荷ルールを取り入れる。この新ルールは、今後数か月の競りに適用される。


各出荷者には、2019年の市場への全出荷量を基準にして、商品グループごとの一日の最多出荷量が決められている。

商品グループごとの一日の最多入荷量は、クロックと直接取引の合算で計算される。クロックへの入荷は100%、直接取引での入荷は30%の割合で計算する。
一日あたりの入荷量の決定には取引日数も考慮し、季節性の高い品目の生産者への平等を図る。

競り人は、商品グループごとに毎日、入荷量の割合の上限を決める。出荷者は、一日当たり出荷可能な量を、その日の割合で計算して、出荷する。
生産者の出荷可能量に端数があり台車が埋まらない場合は、繰り上げて満載可能とする。
競り人は、需要と供給のバランスを調整しながら、競りが円滑に行われ価格が適正に保てるよう業務にあたる。


RFHの非会員からの商品の入荷は、上記の計算方法からさらに50%割り引かれる。生産者では無く、また生産者会員の商品を中継ぎしている訳でもない業者は、その商品の入荷を認めない。この方法を取ることで、会員の商品が競りで破棄される危険性を防ぐ。

フロリデーには毎日、翌日の競りに関する情報がアップされ、入荷量の上限などが確認できる。もし出荷者が上限以上の商品を市場に出荷した場合、その全商品はカウントされず廃棄となる。この場合の廃棄手配料は出荷者負担となる。


RFH 20 maart 2020

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3月13日には市場に入荷した商品の20%が廃棄、16日月曜日に至っては50%が廃棄となるという、歴史に残るほどの出来事が起こったRFH。競りでの価格も通常の半値ほどまで下がりました。
皆さんも、台車に残った沢山の花がどんどんと捨てられている様子を画像やビデオでご覧になり、心を痛めたかと思います。
RFHは、翌17日火曜日からの出荷量を抑えるように生産者に要請。前週比で切り花30%、鉢物50%、屋外植物75%の入荷量としました。

先週末にRFHは、上記のように今後の方針を決めました。

各生産者が市場へ出荷できる量を割合で決めているのが、なんだかオランダらしい。
パートタイム正社員でも週3日勤務とは言わず、60%の正社員、という国ですから。
出荷日数も考慮に入れて、会員も非会員も納得できるような計算方法ではないかと思います。
とは言え、非会員にはかなり厳しい。例えばアフリカの非会員の農場で生産され、リパック業者が出荷責任者みたいなところは入荷出来ないようです。他の国にもそう沢山は出せないだろうし、どうなるのでしょうか。

入荷量規制の計算方法は、クロックへの出荷は100%で優遇されているように見えます。現在クロックと直接取引の入荷割合はほぼ半々。クロックを無くそうという話が出た時もありましたが、有事の際には、競りシステムの方が公平性が保てるという考え方、、やっぱり市場だなと思いました。

そして、全ての情報はフロリデーという市場のプラットフォームを介して行う、とあります。フロリデーのシステムにまだ加入していない生産者は、間違って多く商品を出荷してしまうと大変なことに。これでフロリデーへの加入が一気に進むでしょう。

競り人の皆さんは、今までと違う価格の動きや世界情勢を見極めながら、入荷量の割合上限を決めなければいけないので、なかなかのプレシャーかと思います。


オランダも感染者が増えていますが、外出の規制はまだそう強くかかっていません。花店も営業できる環境ですが、これがいつまで続くのか。。出来る範囲で動けるうちにと、せっせと花を買って家に飾っています。