2020年4月16日木曜日

農・園芸業に6億5千万ユーロの追加緊急支援策

オランダ農業・自然・食品品質省は、新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込んだ花き・果菜生産に6億ユーロ、フライドポテト用のジャガイモ生産に5千万ユーロの追加緊急支援をすると発表した。これらの業界は、輸出が不可能となったために商品の供給過多に陥ったり、国内の飲食店閉鎖によって販売先を失うなどの経営危機に直面している。

花き・果菜園芸業に対しての損害支援政策費は6億ユーロ。この支援策は、相当な売上減少があった企業に適用される。また一方で、この業界では商品の栽培と収穫を思うように停止することが出来ない。そのため、企業は固定費だけでなく、商品コストも継続的に支払わなければならない。支援の基準は、売り上げ損失の30%は企業が負担とし、損失の残り70%については、政府がその大半を支援・補償する。
申請方法や申請の詳細に関する情報は近日中に発表する。

4月15日RFH

3月17日に発表された緊急支援政策は、農・園芸・漁業などにも適用できる包括的政策です。政府は、万が一問題が浮上した場合に素早く対応できるよう、この政策パッケージがそれぞれの業界で機能しているか、モニタリングを続けています。(政府広報ページより)

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3月16日19時にルッテ首相が新型コロナウイルス関する国の方針をスピーチして以来、インテリジェント・ロックダウン中のオランダ。その翌日に企業やフリーランスへの支援策が打ち出されたので、気持ちが落ち着いたのを覚えています。

レストラン閉鎖、外出自粛など国民の行動規制内容は他のヨーロッパ諸国とほぼ似たようなものなのですが、首相は「成熟したオランダ国民の行動をもってすれば、敢えて強い規制をかけなくてもこの難局を乗り切れると信じる」とオランダ人の良識に訴え、この状態を「インテリジェント・ロックダウン」と呼びました。お蔭で、食料品以外の店も開いているし、強い外出規制もかかっていません。とはいえ、やはり天気につられてかなりの数のオランダ人が海岸や球根畑、森へ繰り出し、そのたびに、テレビで外出自粛を訴えています。
先週末のイースターでは、キューケンホフ公園付近の球根畑はかなりの人出だったそうで、テレビではリッセ市市長が怒りのインタビュー。恐らく今週中に大半のチューリップの花首が切られることになるようです(泣)。

ネットでは、切り花チューリップの生産者(グループ)が、お得なまとめ買い情報を流しています。30本~50本が最低単位で、価格は10ユーロ前後から。
花店も通常営業をしています。コロナで家に閉じこもる時間が長くなる分、散歩がてら花を買いに来たり、配送を頼む人が多いそうです。市場で沢山の花が廃棄される映像を見たため心配していたのですが、少なくともオランダ国内の花屋さんは頑張っています。

50本まとめ買いのチューリップ。ピオニー咲き。
4日後くらいから全部一緒に満開になり、妖艶な雰囲気。


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